今回は「なぜ、私たちは片付けをしなければならないのか」について話をしていきます。
「自分は片付けをする必要があるんだ!」という腹落ちをしていない状態。
その状態で片付けの方法や思考法を説明されたとしても、右から左へ受け流してしまいますよね。
その為、まずはなぜ片付けをする必要があるのかを話していきます。
片付けをする必要、それは一言でいえば「有限であるお金・時間を、自分にとって本当に、本当に、本当に大切なモノゴトに使う為」です。
「時間」と「お金」は有限である
「『時間』と『お金』は有限である」と聞いて、「何を当たり前のことを言ってるんだ?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
けれどもその一方で、次のことに心当たりはありませんか?
「物を買った。けれど結局使わずに埃を被ったり、または使わないから収納の奥に詰め込んでしまった。」
「そこまで好きでもない人から遊びに誘われた。断ることも申し訳ないから、とりあえず予定を組んだ。」
「今の仕事が嫌だから転職したい。でも転職活動も不安があるから、結局そのまま今の仕事を続けている。」
これらの行動をしている人は、「『時間』と『お金』は有限である」を理解していたとしても、実践しているとは言えませんよね。
もし、使わないものを買わなかったとしたら?
その買い物に費やした時間やお金を、自分にとって大切なモノゴトに使うことができたかもしれません。
もし、そこまで好きでもない人からの誘いを断っていたら?
一人で好きなところに出かけたり、または自分の好きな人を誘って遊びに行くことができたかもしれません。
もし、転職活動を始めていたら?
嫌な仕事を抜け出して、好きな仕事に就くことができていたかもしれません。
あなたはどの選択をする人として、人生を歩みたいでしょうか?
なお、いきなり「転職活動」という言葉が出てきたことに違和感を抱いた人もいるかもしれません。
「片付けって、家の中をきれいにすることじゃないの?」と。
いえ、片付けは家の中をきれいにするだけのものでもはありません。
「本当に?本当に?本当に?」という3回の問いで、自分の本心に辿りつける
私が冒頭で「本当に」の3連発をかましていた理由を、まだ伝えることができていなかったので今ここで。
それは「まずは3回でも自分への問いを立てなければ、自分の本心にたどり着けないから」です。
人は、反射的や習慣的に言葉を発したり、考えに至る場面が多くあります。
例えば、誰かに「これ捨ててもいい?」と聞かれたときに「使うから捨てないで!」とすぐに答える人。
まるで、熱湯に触れて「あつ!」と言葉を発する時のような、素晴らしい反応速度です。
けれどもまずいったん落ち着いて、「3回の本当に?」を用いてみましょう。
「本当に?使いますか?」
「本当に?もったいないから使うと言っているだけではありませんか?」
「本当に?使わないものを取っておくことはもったいないことだと思いますか?」
自分への問いかけを重ねることで、「本当は使わないものを捨てられないだけ。自分の言葉は、自己防衛するための盾だったんだ。」と、自分の本心にたどり着くことができるのです。
片付けをして、有限であるお金・時間を、自分にとって本当に、本当に、本当に大切なモノゴトに使っていこう
時間とお金は有限であること、そして3回でも自分への問いを立てなければ自分の本心にたどり着けないこと。
これらを理解しているか否かで、片付けに取り組むモチベーションや片づけの成果に大きな影響をもたらすでしょう。
少し話は逸れますが、2023年は残り2ヵ月月です。
年始に思い浮かべた目標を、あなたは達成することができたでしょうか?
仮に達成できなかったという人が私の目の前にいたら、私は次の言葉をかけるつもりです。
「もし片付けに取り組んでいたら、目標を達成することができていたかもしれませんよ」と。
時間もお金も有限であり、そして人生も短い。
だからからこそ、なんとなくの選択を辞めて、理想の人生を思い描き、その理想の人生の実現に向けた生き方を始めてみませんか?
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